開成中学の2024年入試問題からです。
2023年度入試が力のある生徒にとってはかなり易しかった(でもきちんと合否を分ける点差は開いた問題だった)ので今年は難化?なんて言われていました。
ふたを開けてみると大問5問構成から大問3問構成で驚いた受験生も多かったのでは?
しかし非常にシンプルだけど思考力を試すいい問題だったのではないかと思います。
さすが開成ですね。こんな傾向が続きそうな気がします。
問1(1)
ところでこの問1(1)の問題、見た瞬間にあの問題がヒントになってる?
ってすぐに思ったので方針はすぐにたちました。
その問題とは、こちらで紹介している問題です。
【問題】
6を使って2024を作ってください。ただし使う6の数はなるべく少なくすること。
この6を使うことを1~9に変えているだけです。
なるべく大きい数で掛け算で表すことを考えると、
2024=8×11×23=8×253 9×28=252から 8×253 =8×(9×4×7+1)が浮かびます。5個使用の例。
他にも9×8×7×4=2016より 2024=9×8×7×4+2+6 と6個使用する例もありますね。
問1(2)
(2)は文章題です。
あえて言うなら消去算になるのかもしれませんが、そんなんはどうでもよくて、
「くらべる」ためには「そろえる」が出来れば方針は見えたも同然。
そして条件の読解力も試されます。
(ア)面積図を描くと、10gに対して11gで飛び出した部分と8gで不足する部分の面積が同じになるので長さは2:1となり34.5×1/3=11.5cm
(イ)これは条件の読解力が試されて、切り取る部分の重さが等しくなるのは34.5cmの時のみから11gの部分は34.5-11.5=23cmとわかる。のこりを比較すると、2×8=16gだけPが重いので16÷(10-8)=8cmとわかる。
よって(34.5+8)×10=425g
さいごに
関東の最難関中学の一つ、開成中学。
近年は非常にシンプルだけど思考力を試すいい問題を出題するようになっています。
それでいてきちんと差がつく問題になっているんですよね。
2025年度入試ではどんな問題が出題されるのでしょうか。