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関西の受験算数はなんで関東と比べて難しいの?関西系算数おすすめ問題集

中学受験の算数の問題で関東の学校と関西の学校を比べた時に総じて関西の問題の方が難しいって知ってました?

そして、関西の中学受験はなんで算数!算数!って感じなんのかって思いませんか?

中学受験算数に普段触れていない保護者の方にとっては、受験算数の問題そのものが難しくて難易度の差なんてわからないよ!というのが本音のところだとは思います。

2023年の1月から2月にかけて2023年度の関東・関西の主要難関校の算数の問題を解いてみました。

独断と偏見で良問と思われる問題を取り上げています。

ブログ⇒【中学入試2023】独断と偏見の良問紹介シリーズ

やはり関西の方が重厚感がありましたので関西と関東の算数の問題の比較について書いてみます。。

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目次

関西と関東の受験科目の違い

左の表をみると分かる通り、最難関の灘中学甲陽学院中学では、そもそも社会という科目が存在しないため受験科目が国語・算数・理科の3教科のみになっています。

しかも算数は2日間にわたって行われます。

それ以外の受験生が志望するような人気校・難関校では、国語・算数・理科は必須で、社会は受験するかどうか選択できる中学が増えています。

さらに、四天王寺中学や、神戸女学院中学のような上位校であっても、社会が選択科目ではなく必須科目の中学もあります。

関東圏の難関では3科目での入試はありません。

関西の灘中が関東の開成、麻布、筑駒とで比較されますが1科目ない事は色々な意味で大きな差です。

灘中もなぜ3科目なのか説明はしていないはずです。

最近は中学受験でも、塾が宣伝のために後押ししているのが実態なのですが、タイトルホルダーのために

・関西からは灘中に合格したら東京ディズニーランド旅行をセットにして開成・筑駒受験をするケース
・関東からは、本番前に灘中で力試しのために遠征をするケース

が増えています。

開成の社会で東京問題を出しているのは関西からの受験生対策なんて説もありますから。

関西と関東の算数に対する考え方

算数は昔から、関西の方が難しい『西高東低』。

関西には灘中学があり、国算理の三科目入試校が複数あることも影響して、算数のレベルは非常に高くなっています。

では国語はどうかといえば、これは圧倒的に『東高西低』です。

中部から関西、九州へかけての難関校の入試問題も小学生にとってはもちろん難しいのですが、首都圏の国語入試は数段上を行くレベルになっています。

文章の質と量、さらに設問の要求レベルが、ほとんど大学入試レベルと言っていい学校さえあります。

算数が重視される関西の中学受験

算数が重視されるのは関西の中学受験の風潮として受け止めるしかなさそうです。

そのため関西の受験塾は算数のプログラムを強化し、6年生になるとかなりの時間を算数の指導に費やします。

灘中の算数は2日間の試験を通して、比較的子どもたちが点をとりやすい計算問題は1問だけ。

200点満点中わずかの配点しかなく、残りは思考力を問う難問が並びます。

つまり「算数」の得手・不得手によって大きく点差が離れてしまう問題構成なのです。

算数が極端に難しいがゆえにその点差がほかの試験科目である国語・理科の穴を埋めて逆転合格するケースも珍しくないそうです。

関東は4科目をまんべんなくの中学受験

関東では4科目をまんべんなく底上げしなくてはならないため、特に6年生になってからは社会のフォローが重要視されます。

最近の関東の算数で難しいと思うのは渋幕、栄光、桜蔭です。

麻布、駒東の算数も面白いと思います。

一方で関西の難関校は灘に限らず算数は総じて難しいです。

開成や桜蔭などの関東で有名な中学校はわりとスピードや正確さなど処理能力の高さを重視する作問が多いです。

栄光だけは別格のように感じます。

デコボコだが天才肌の子よりは総じて穴のないオールラウンダーを求めているのかもしれません。

算数オリンピックの結果から

算数オリンピックの予選通過者数や入賞者数は5年生まで圧倒的に関東勢が多く、6年生になると関西勢が一気に増えるそうです。

その結果を見ると、5年生までは参加人数の差もありますが予選通過者数や入賞者数は圧倒的に関東勢が多い。

ところが6年生になるとぐっと関西の子どもたちが増え金メダルや銀メダル、銅メダルをとる傾向があります。

ここに関東と関西の最難関中入試の違いが現れているように思います。

おすすめの問題集

入試問題を使って算数力の強化をするなら「近畿の中学入試」という問題集があります。

近畿の国立・私立中学校で今なら2022年度に行われた入試問題を中心として、単元別に収録したものがあります。

標準編と発展編があります。

また赤本と呼ばれる「難関8校の算数10年」という近畿圏の難関中学8校(大阪星光学院,神戸女学院,甲陽学院,四天王寺,東大寺学園,灘,洛星,洛南高附属)の最新10か年の算数入試問題を単元別に編集した問題集もあります。

夏休み中に一通り算数の単元学習が終わった後に、入試問題レベルの単元別の弱点を見つけ、補強するために利用してもいいかもしれません。

さいごに

関東のお子さんが算数を得意科目にしたいなら関西の入試問題もぜひ取り組みに入れた方がいいと思います。

東大と京大の入試数学にも関西と関東の違いが出ているように思います。

東大はオーソドックスな関東型。京大は発想力なども必要とする関西型。

そういうところに中学受験の算数も影響されているのかもしれませんね。

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