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防災など長期保存用の備蓄に適した缶詰に関する豆知識

ニッポン放送「SUZUKIハッピーモーニング・羽田美智子いってらっしゃい」

10月7日の週は、“缶のフタを開けるだけで、手軽に食べられるもの”、『缶詰』についてです。

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目次

缶詰の種類  

缶詰は食品を缶に詰めたあと、中の空気を抜いて真空状態にし、さらに缶ごと加熱殺菌して作られています。

こうすることで長期間の保存ができるようになっています。

缶詰にはいくつもの種類があります。

  • 水産品の缶詰:代表的なものにカニ缶やサケ缶、ツナ缶、サバ缶など
  • 果実の缶詰:ミカンや桃、パイナップル、洋なし、ミックスドフルーツなど
  • 野菜の缶詰:トマトやアスパラガス、スイートコーン、マッシュルーム、大豆、ゆであずきなど
  • 肉類の缶詰:牛肉の大和煮やコンビーフ、やきとり、ソーセージ、ランチョンミートなど
  • 調理缶詰:調理された食品の缶詰のことで、カレー、ミートソース、デミグラスソースなどのソース類、コーンスープ、おでんなど

缶詰は“加熱処理”と“殺菌”が大きなポイントですので、

高温で加熱処理した時、見た目や味が変わってしまうものは缶詰には向かないそうなんですネ。

例えば日本の場合、同じ果物でも“バナナの缶詰”がないのは、そういった理由が大きいそうです。

缶詰の賞味期限

缶詰は中身の空気を抜いて密封してから、加熱殺菌して作ります。

そのため保存料などを使わずに、“常温での長期保存”が可能になっています。

缶詰の賞味期限は『3年』というのが多いそうで、その賞味期限は、フタに印字されています。

基本的には『西暦・年・月日』の8桁で表記されているそうです。

但し缶詰は、『常温で保管する』ということを想定して作られているため、

直射日光ですとか、温度や湿度が高いところは避けて保存するのが良いそうです。

また賞味期限内であっても、缶にサビがあったり、

フタが膨張していたり、指で押した時に凹みがあったりした場合、

中身が腐っている可能性があるそうなんです。

その場合は未開封のものであっても、食べるのは控えたほうが良いそうです。

缶詰の場合、“本来は食べることが難しい魚の骨などの固い部分”も食べることができますよネ。

そのため食品の廃棄する部分が少なく、それに加えて栄養も効率よく摂ることができるそうなんです。

このように“簡単に食べられる”、“長期の保存ができる”、“持ち運びが簡単”、“栄養価が高い”といった理由から、

その価値が見直され、災害時の食料として注目されているそうです。

缶詰の歴史

現在の“缶詰の原理”が誕生したのは、1804年です。

フランスの皇帝・ナポレオンは遠征する兵士たちのために賞金をかけて、

“食べ物を長く保存する方法”を募集しました。

そんな中、フランスの発明家、二コラ・アペールさんが

“ガラス瓶に食べ物を詰めて保存する方法”を考え出しました。

これはお肉などを油で煮て、ガラス瓶に詰めてから、コルクで栓をして、空気が入らないようにする・・・というものです。

その後、1810年にイギリスの商人、ピーター・デュランさんが

ガラス瓶ではなく、ブリキを容器に使う方法を発明し、イギリスで特許を取りました。

これが“缶詰の誕生”につながったといわれています。

さらに1812年には、ピーター・デュランさんの特許をもとに、

イギリスの工学者、ブライアン・ドンキンさんらが

世界最初の缶詰工場を設立し、商業用の缶詰の生産を始めました。

こうした技術がアメリカへと渡り、缶詰の製造が本格化していきました。

特に1861年に南北戦争が始まってからは、軍の食料として缶詰の需要が急増し、

約4000万個の缶詰が生産されたそうです。

その後も、広い国土と豊かな果物や野菜に恵まれたアメリカでは、

缶詰の産業が大きく発展していきました。

日本の缶詰の歴史

日本の缶詰の歴史は、1871年(明治4年)、実業家・松田雅典(まさのり)さんが、

フランス人の方から『イワシのオイル漬けの缶詰』の作り方を教わったのが始まりとされています。

但し、この時に作られた缶詰は、あくまでも試作の段階で、本格的な生産はそれから6年後、1877年です。

北海道石狩市に、日本で初めての缶詰工場が誕生しました。

この時はアメリカから技術者の方を招いて、

その方の指導によって缶詰の機械を組み立てたり、容器の缶を作ったそうです。

そして石狩川で獲れたサケを原料に、缶詰の製造をスタートし、翌年には輸出もされたそうです。

このサケの缶詰が製造されたのが、10月10日だったそうなんです。

この記録をもとに、『日本缶詰びん詰レトルト食品協会』さんは

1987年(昭和62年)、10月10日を『缶詰の日』と定めました。

このように約150年の歴史を持つ日本の缶詰ですが、

時代とともに中身だけでなく、缶そのものも進化しています。

例えば、『ダブルセーフティーふた』。

これはフタを切り離した時、切り取った缶とフタの両方の切り口の部分が、折り曲げられています。

これによって、缶を開けた時に指などを切らないように、安全に使えるようになっています。

シーチキン

ツナ缶は缶詰の中でも特に人気が高く、よく使われています。

そんなツナ缶に使われているお魚ですが、例えば『ビンチョウマグロ』です。

『ビンナガマグロ』ともいいます。

身の色が白いため、『ホワイトミート』と呼ばれています。

続いて『キハダマグロ』です。缶詰では『ライトミート』と呼ばれています。

そして『カツオ』です。カツオを使ったツナ缶は、『ライトミートツナ』と呼ばれています。

さらに同じツナ缶でも、中身の形の違いによっても分けられているそうなんですネ。

例えば“輪切りになった状態で詰めたもの”は『ソリッド』。

形を残しつつ、大きくほぐれているのが『チャンク』。

そして、細かくほぐして詰めたものは『フレーク』といいます。

“ツナ缶=シーチキン”というイメージをお持ちの方、いらっしゃるかと思いますが、

『シーチキン』は『はごろもフーズ』さんが製造・販売するブランド名です。

『はごろもフーズ』さんのツナ缶だけ、『シーチキン』の名前を使うことができるんだそうです。

名前の由来ですが、蒸したお魚の肉が鶏肉のようにやわらかく、

味も似ているところから、『海(Sea)』の『鶏肉(Chicken)』で『シーチキン』だそうです。

さいごに

いわしのかば焼きやいわしの煮つけの缶詰が好きなんですね。

ちょうどお酒のつまみにいいんですよね。

日本全国には珍しい缶詰食品がたくさん!

お土産にしたくなる、さまざまなおもしろい商品が出ています。

そんな缶詰をつまみに、一杯やりたい!という願望を叶えてくれるのが「缶詰バー」。

缶詰と美味しいお酒を一緒に楽しめる、缶詰バーをご存じですか?

食べログ:缶詰バー キンコンカン

神奈川の野毛にある缶詰バー「キンコンカン」。

昔、時々寄ってました。

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