先日、私が好きで毎週土曜日に見ているNewsBar橋下の5月13日のゲストが元明石市長の泉房穂氏でした。
NewsBAR橋下 ゲスト:泉 房穂(兵庫・明石市 前市長) | 新しい未来のテレビ | ABEMA
泉氏といえば、明石市長を3期務めましたが、暴言問題などで一躍有名になり3期目の出直し選挙では問題を起こしたにもかかわらず再選。
退任にあたって後継者を立てるとその方も圧勝という絶大なる市民からの人気を誇るこの泉氏という人はどんな人なんだろうと不思議に思っていました。
今回のこの番組を見て、人気の秘訣がわかりました。
実は腰が低いし、しゃべりが面白い!
橋下氏との深いつながりだったり、子供政策に対する考え方とかこれから注目したい政治家No1です。
今回は泉氏の経歴や、人となり、出版本の紹介をします。
5月13日NewsBar橋下、ゲスト元明石市長の泉房穂氏
ABEMA TIMES によるストーリーから番組内容
泉房穂・前明石市長「総理が腹を決めれば来年からできる」
橋下徹氏「“教育無償化のための消費税3%増”なら理解得られるのでは?」
政府の少子化対策
政府が6月にまとめる予定の「少子化対策」について、13日の『NewsBAR橋下』では橋下徹氏とゲストの泉房穂・前明石市長が「たたき台の時点では何も変わらない内容だ」と辛口な議論を繰り広げた。
政府与党はその財源について、社会保険料の引き上げなどで捻出する方向だった。
しかし、経団連が4月26日にまとめた提言では、社会保険料だけでなく消費税を含めた様々な税も選択肢にすべきとしている。
泉氏は開口一番、「お金なんか他のところから持ってきたらよくて、増税も保険料もいらない。政治家がやればいいだけ、簡単だ。日本の国民負担率は47.5%で負担の少ない国ではないにもかかわらず、他の国がやれていることすらやっていない。お金の使い道がおかしくて、今国がやっていることの半分は無駄だ」と指摘する。
明石市は、「医療費(高校生(18歳)まで)」「給食費(中学生)」「保育料(第2子以降全員)」「遊び場(親子の利用料)」「おむつ(満1歳まで(宅配も))」の5つの無料化を市独自で、所得制限と自己負担なしで実現している。
泉氏はこれを引き合いに、「明石市の年間予算は約2000億円。そのうち子どもに関するお金は、私が市長になる前年の125億円から、最近ではほぼ300億円に増税しないでできている。また、5つの無料化にかかるのは34億円で、2000億円の1.7%。年収600万円の家庭に置き換えれば、月50万円のうち8500円を出せばできる。普通の家計でやりくりするのと一緒で、どこの自治体でもできる」と述べた。
橋下氏は「国と自治体が協議しながら、“ここは地方でお金を出してやってね”“国は大学のほうを無償にしていくから”などいろいろなやり方があると思う。いずれにせよ、泉さんが言うように全国の自治体で増税しなくても市長が号令をかければできる」とする一方で、「子育て政策はまとめてやらないと。自治体同士で子どもを奪い合うようだったら意味がない」と投げかける。
泉氏は「そのとおりで、財政力の弱いところだとしんどくなってくるから、ベーシックな部分は国がやったほうがいい。いろいろな方法があるけど、国がもっと音頭を取るべきだ。自治体はやりくりするしかないけど、それこそ国はお金を刷れて、国債が発行できるんだから」と応じた。
さらに、橋下氏は「お金の移し替えをやろうと思ったら、移されるほうから凄まじい批判・反発が来る」と説明。泉氏は「1年目から自宅のポストに『市長殺すぞ』と。12年間殺害予告が来ている」と明かすと、「全員に好かれる政治家は仕事をしていない政治家だ。お金を付け替えたり方針転換するんだったら、誰かに嫌われたり憎まれたりするのはしょうがない。それでも『やらなあかん』と思ってやるのが決断なんだから」と続けた。
橋下徹氏「“教育無償化のための消費税3%増”なら理解得られるのでは?」
すでに政府が発表している「異次元の少子化対策」の「たたき台」について、泉氏は「あんなのやったって何も変わらない。全部やっても意味がない」と苦言を呈する。
「少子化が加速している今の日本の状況だったら、子どもを生んでもお金がかからない社会にしないといけない。2人目、3人目を生んでも、大学卒業するぐらいまでは親の負担がほぼかからないようなメッセージを出さないと。奨学金などもトータルにやらないと、状況は変わらない」
これに橋下氏は「大賛成だが、具体的な金額が抜けている。“お金かかりませんよ”といくら言っても、生むほうとしては、“私の年収でいくら足りなくて、いくら公的支援が来るの?”という計算が立たない」と指摘。
その上で「家庭によって違うけども、統計上、子育てには大体4000~5000万円がかかり、そのうちの半分が教育費。その上で『教育費無償』と言えば、“1人生むと教育費除いて2000万円ぐらい必要なのか。そうしたら、うちの年収これぐらいだから”と計算が立つじゃないか。2人目はもっと補助を出して、“4000万円までは公的に助成します”となればまた計算できる。教育費無償はマストで、それをメッセージで出すべきだ」との考えを述べる。
泉氏は「全く同感」とした上で、「日本は子ども、特に教育にお金を使っていない。世界の平均値を見ると、大学卒業までにかかるお金は公が7で、個人が3。日本は逆で、公が3、個人が7だ。フィンランドは公のお金が96%なので、大体どの家庭に生まれても大学は卒業できるが、日本も少なくとも公が7くらいの国にしないと。それをやるのが総理大臣の仕事だ。総理は内閣の人事権を持ってるんだから、自分の意思に沿わないのであれば変わってもらえばいい。腹をくくって“やる”と決めれば来年からできる」と主張した。
橋下氏は「大学から私立高校、私立中学、私立小学校のすべての無償化にかかるのが7~8兆円。それを半分にして、4兆円は地方で、残りの4兆は国でとする。今予備費で積んでいるお金や防衛費の増額を考えたら、国は3、4兆円ぐらい簡単に出せる。そもそも増税せずにできると思うけど、仮に消費税を1%上げたら2.7兆円の税収だから、3%上げれば大学も海外留学も含めて全部国が面倒見るよと。それを言えば多くの人はいいと思うんじゃないか」と提案。
泉氏は「やりくりがしんどかったら、一旦国債で繋いでおいて、その間に状況を整えて財源を合わせればいい。今は危機的状況なので、まず“安心”のメッセージを国民にしっかり出さないと」と強く訴えた。
泉氏の経歴
経歴
泉 房穂(いずみ ふさほ)
生年月日 1963年8月19日
兵庫県明石市出身
出身校:東京大学教育学部
前職 NHK職員、テレビ朝日社員、弁護士、衆議院議員、兵庫県明石市長
柔道3段。手話検定2級。
橋下氏とは弁護士同期
番組の中で初めて知ったのですが、NHK職員やテレビ朝日の社員をしながら弁護士の勉強をしていたそうです。
そして橋下氏とは弁護士同期で同じ研修施設で研修を受けた仲だそうです。
当時から橋下氏は目立っていたと泉氏は語っていますが、橋本氏も当時から泉氏のことは注目していたようです。
政治家としての泉氏
東京大学を卒業後、NHKに入社。
その後、テレビ朝日や石井紘基民主党衆議院議員の秘書を経て、2003年に衆議院議員となる。
2011年に明石市長選挙に無所属で出馬し、自民党や兵庫県知事の支援を受けた候補者を大接戦(わずか69票差)の末に破り、初当選を果たした。
2019年には職員への暴言がマスコミで報じられ、その責任をとって辞職。
5000通の署名を受けて市長選に再出馬し、得票率70%を超える圧勝で3回目の当選。
子どもに対する「5つの無料化」や全国初の施策を連発し、10年連続の人口増を達成するなど、「やさしい明石」の立役者となった。
その一方、市政への情熱は各所で軋轢を起こす結果となり、市政の進め方を巡る議会との対立や暴言問題がたびたび報じられ、2022年10月には任期満了とともに引退を発表。
11月には、明石をより良い街にしていくため、議会を変えるべく政治団体「明石市民の会」を設立。
市長、県議会議員、市議会議員に送り出した7人全員を、すさまじい得票数で当選させた。
議会とは揉めつつも、市民からは圧倒的な支持を得てきた泉さん。
子どもの頃、目の当たりにした冷たい社会に対して、復讐を誓った人間・房穂と、愛する故郷のためにがむしゃらに突き進む政治家・泉という、相反する2つの感情を胸に秘めて明石市のために邁進してきた。
故郷の明石を誰よりも愛し、誰よりも憎んでいる
10歳で明石市長になることを決意した泉少年は、やがて東大に入学して故郷・明石を離れます。
18歳で大学進学と同時に上京し、故郷を離れるんですが、東京でも1日遅れで神戸新聞を取ってました。
なぜかというと、神戸新聞の明石版を読むため。
私はどこにいようが、ずっと神戸新聞の明石版を読み続けています。
それは、世の中の誰よりも明石に詳しくなる必要があったから。
おそらく、いまの私は全人類の中で一番明石に詳しいはずです。
だからこそ、私は故郷・明石のことを心から憎み、心から愛してるんです。
誰よりも明石について知っているからこそ、まだ消えない理不尽に対して、誰よりも強い憎しみを抱いている。
著書「社会の変え方」
政治を手段として活かしきる
「お地蔵さんにも胸を張れる人生を送りたい」。
あなたはそう思ったことがあるだろうか。
遠い子どもの頃、不条理や不公平を見て、弱いもの、虐げられたものにも、光を当てられる人になりたい、と願ったことはなかったか。
これはそう思い、走り続ける人の行動記録です。
まとめ
泉氏の政治信念。
「こども」から始めれば「経済」も回る。
高齢化が進み急速に人口減少が進む日本。
生産年齢人口が増えないことには経済は縮小していく一方です。
今の政治がやっていることは、お金のバラマキ。
以前のような子供に関わる控除枠の復活や拡大といった出費が減る(税収減)ような政策は話にあがらない。
労働力不足を補うために日本としては移民政策をどうするかとか根本的なことは棚上げ。
泉さんのような政治家は明石市市長で終わるにはもったいない。
今後の活躍が期待されます。