数学が得意になる分かれ目が5年生、富永雄輔氏『男の子の学力の伸ばし方』

2023年3月30日2024年10月9日

最近の中学受験では4年生から塾通いが一般的だということを息子の中学受験の伴走をして知りました。

塾にもよると思いますが、4年生の授業はそんなに負担はないと思いますが5年生になると急に難しくなったりして5年生の授業を乗り切れるかどうかが大きな分かれ目になると言われています。

そしてこの５年生の授業理解によって中学から始まる数学が得意になるかどうかの分かれ目になると言われています。

ダイヤモンドオンラインで東京・吉祥寺の進学塾VAMOSの塾長富永雄輔氏が「数学が得意な子になるかの分かれ目が小学5年生」とコメントされています。

富永雄輔はVAMOSの学習メソッドが凝縮された『男の子の学力の伸ばし方』（ダイヤモンド社）の著者です。

「数学が得意な子になるかの分かれ目が小学5年生」ということの理由と富永雄輔の著書『男の子の学力の伸ばし方』を紹介します。

「割合」「速さ」「比」で学力に差が生まれる

小学校5年生になると、算数の授業で「割合」「速さ」「比」という非常に重要な概念が連続して出てきます。

割合は、「35％OFF」「打率3割」など。
速さは、「時速70キロ」など。
比は「男女比2：3」など。

いずれも、私たちの日常生活に欠かせない概念です。

新しいことがいきなりまとまって出てくるため算数が苦手な子は逃げ出したくなるでしょうがここで踏ん張って勉強することがとても大事です。

中学以降の数学や理科においてもこうした基礎がないと理解できないテーマが増えていきます。

大人になってからの社会生活でも仕事の現場でも同様です。

言ってみればケーキのスポンジにあたる土台であり、たとえ中学受験をしなくてもスルーしてはならない分野です。

最近は、消費者が誤解をしないようにと定価10,000円のジャケットを40％引きで売るときに、「定価6000円」の表示タグに「40％オフで6000円！」、それも「税込価格6,600円」と全部書いてあります。以前は「40％オフ」だけしか書いてありませんでした。

一般的なビジネスでは、お金の交渉がつきもの。

「15％割引のところを20％まで引けませんか？」と言われて、いちいちスマホのアプリで損益ラインを計算しているようでは「使えない」人になってしまいます。

美容師さんが毛染めの薬剤を混ぜるときにも割合は必要だし、タクシーの運転手さんも「時速80キロで1時間かかる距離だけど、60キロしか出ていないから1時間20分はかかるな」と瞬時に計算しています。

これらは読み書きそろばんくらいに大事な概念。

子どもの将来を考え、なんとしても身につけさせておきましょう。

その土台の上に数学があるのです。

男の子の学力の伸ばし方

富永雄輔はVAMOSの学習メソッドが凝縮された『男の子の学力の伸ばし方』（ダイヤモンド社）の著者です。

子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法が書かれています。

東京・吉祥寺の進学塾VAMOS

開成・麻布・灘・筑波大駒場・渋谷幕張…。

東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だそうです。

男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。

VAMOSの学習メソッドが凝縮されたロングセラー、富永雄輔『男の子の学力の伸ばし方』（ダイヤモンド社）から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

男の子の親が家庭でできるノウハウすべてを1冊に網羅!

考える力は「知識量」に比例する
国語の基礎力は解く力より「読む力」
ウォーミングアップに「百ます計算」を解く
算数は「割合」「速さ」「比」が分かれ道
勉強は「机に向かう姿勢」で9 割決まる
男の子には途中で「間違い」を指摘しない
通学前の「15 分」をルーティーン化する
「調子に乗せるロードマップ」を描く
男の子は2 割褒めて8 割叱る
日常生活に「競争」を取り入れる

「合格する子の親」はなにをやっているのか?
──成績が伸びる男の子の親がこっそりやっている26の習慣

学ぶことを好きにさせる習慣
叱る・褒める習慣
競争心に火をつける習慣
自信・自立心を育む習慣
失敗・挫折に折れない心をつくる習慣

男の子を突き動かす7つの特徴と伸ばし方

否定や指示・命令に弱い
- 男の子は、自分が劣っているのを認めるのが怖いと感じるようにできています。そんな男の子を否定するような言い回しは、できるだけ使わないようにせず、それより、良いところをいかに「認めて」あげましょう。
自分で失敗しないとわからない
- 親が「こうしなさい」と言うよりも、一度やらせて失敗させましょう。男の子にはトライ&エラーをさせて、自分で納得してもらうことが必要です。
自分の力でナントカしたい
- 要領が悪い男の子に「やり方」や「答え」は直接教えてはいけません。「大変だったけれど自分でやり遂げた」という経験が男の子を成長させます。
ご褒美・インセンティブで頑張れる
- 男の子は目に見える形でのご褒美をほしがります。親は自分の子どもにとってなにがご褒美のツボなのかをしっかり把握しましょう。
とにかく競争好きでライバル意識が強い
- 男の子にはもともと「敵を倒したい」という欲求があります。敵を倒していくイメージが持てるように褒めてあげましょう。
ハマりやすいが飽きっぽい
- 男の子は何事も続きません。親は「続けなさい」と無理を言うのではなく、子どもの「ハマりポイント」に誘導してあげる必要があります。
ちょっとした成功体験で一気に変わる
- 男の子は「根拠のない自信」を持っています。「できる! 」という自信と成功体験がかけあわされると、男の子は一気に伸びていきます。