現在、アイドルといえばAKB48グループ、坂道グループなど、秋元康さんのプロデュースする人たちが大変な人気を博しています。
しかし、今から約30年以上前の1980年代にも、やはり秋元康さんプロデュースのおニャン子クラブが大人気でした。
工藤静香(会員番号38番)さんはおニャン子クラブでは人気の一人で、解散後もソロで活動しています。
彼女の曲はどれもヒット曲の常連でしたが、目と目で通じ合う。。。とサビがキャッチーな「MUGO・ん…色っぽい」というタイトルはなかなか斬新なタイトルだと思っていました。ラジオを聞いていたら、そのタイトルに隠されていた秘話があったそうでそれを紹介します。
作詞は中島みゆきさん
1988年、昭和63年8月発売の工藤静香さんの通算5枚目のシングルです。
これは、中島みゆきさんの作詞です。
作曲はデビュー以来ずっと工藤さんの曲をかけてきた後藤次利さんです。
中島みゆきさんは、オールナイトニッポンのパーソナリティーをしていて、私はリスナーの一人でした。
中島みゆきさんの曲のイメージって暗い感じの曲が多かったので意外じゃないですか?
それも「無言」と「MUGO」とローマ字を使って、「ん」を付けるって。
中島みゆきさんが作詞を提供した背景
中島みゆきさんは、研ナオコさんの「かもめはかもめ」や柏原芳恵さんの「春なのに」など数多くのアーティストに多くの作詞や作曲を提供してきました。
実は、一番多く作詞を提供したのが工藤静香さんだそうです。
- FU-JI-TSU
- 黄砂に吹かれて
- 私について
- 慟哭
- MUGO・ん…色っぽい
なぜ中島みゆきさんが工藤静香さんに作詞を提供するようになったかと言うと、実はレコード会社が同じポニーキャニオンで担当ディレクターも同じ人だったそうです。
このディレクターがデビュー前の工藤さんに
「中島みゆきと松任谷由実と竹内まりやなら、誰が1番好き?」
と聞いたときに、工藤さんが
「中島みゆきさん」
と答えたことが依頼することになった大きな理由だそうです。
当時の大物3人から選ぶって、すごいぜいたくな選択ですよね。
MUGO・ん…色っぽい
この「MUGO・ん…色っぽい」ですが、カネボウ化粧品のコマーシャルソングで、商品はアイライナーとアイブローでした。
「目と目で通じ合う」とは印象的なフレーズですね。
みゆきさん自身のエッセイ集にこの曲を作詞したときのエピソードを綴っています。
それによると、化粧品のコマーシャルのコピー「ん…色っぽい」という言葉を歌詞のどこかに入れて欲しいとリクエストがあったそうです。
歌詞の前にまずあって、それで考えなきゃいけなかったんですね。
そこから中島みゆきさんはかなり悩んで考えたそうです。
ひねり出したアイディアが、
そうだ、目と目で通じ合うから無言とくっつけちゃおう!
こうして無言から「MUGO・ん…色っぽい」とちょっと強引だけど出来上がったのでした。
でも「MUGO」をなぜローマ字にしたのかな?
そんないろいろ大変な思いをなさって、このタイトルができたということです。
さいごに
私が中学・高校生だった頃は中島みゆきさん、松任谷由実さん、竹内まりやさん、どの曲もラジオ番組も聞いてました。
また、当時はおニャン子クラブが解散後にソロで活動するアイドルも多かったです。
- 新田恵利
- 国生さゆり
- 河合その子
- 高井麻巳子 等々
高井麻巳子さんは秋元さんの奥さんですね。
当時はキャッチーなタイトルの曲が多かった気がします。
これも時代ですね。