うちは基本的にリビング学習でほぼ全員寝る時以外はリビングにいることが多いです。
奥さんが自分用の部屋にするために子供たちの物置部屋となっている部屋を片付けをしていたら、この2冊を見つけました。
昔、子供たち用に買ったあげた本だそうです。
斉藤孝先生が書かれた2冊、「本当の頭のよさ」「友達ってなんだろう」です。
中学生になるタイミングでお子さんにすすめてみてはいかがでしょうか。
大人になった今でも参考になるようなことばかりです。
本当の頭のよさ
よく、「あの人は頭がいい」とか「自分は頭がよくないから」とか言いますよね。
その根拠はなんだろう?
きみは本当に頭がよくないんだろうか?
学校の授業さえきちんと受けていれば、「頭のよさ」は手に入るのだろうか?
いえ、それだけでは、いじめや不登校など、人生におとずれる多様な困難に打ち勝つ「タフな頭」を鍛えることはできません。
「頭がいい」というのは、脳の「状態」なのです。
頭のいい人、よくない人というように、分けられているわけじゃない。
みんな、頭のはたらきのいい状態と、そうでない状態がある。
その「はたらきのいい状態」を増やしていけば、だれもがどんどん頭がよくなります。
頭がいい状態なら、目の前の問題を解くのはたやすいことです(勉強でも人生でも)。
頭のよさは、生きていく力、現実を変えていく力なのです。
それでは、「頭のいい」状態を増やしていくには、どうしたらいいのでしょうか?
学校にはなんのために行くの?
受験にはどう臨んだらいいの?
本はどう読めばいいの?
周りの人とはどうつきあえばいい?
この本では、さまざまな身近なテーマから、一生使えるものの考え方を身につけて、頭のよさを磨いていく方法を伝授します。
第1章 本当の「頭のよさ」ってなんだろう?
本当の頭のよさは「知(判断力)」「仁(誠意)」「勇(行動力)」でつくられる。
第2章 勉強するのはなんのため?
勉強は、自分をいまよりもっと生きやすくしてくれる。 「知る」「考える」喜びが、人生にワクワクやイキイキを増やすんだ。
第3章 学校に行く意味ってなに?
学校は、いろいろな人がいることを知り、人との接し方の練習をするところと思いなさい。
第4章 受験にはどんな戦術で立ち向かうか?
受験は、自分の強み、自分らしい戦い方を見つけるチャンスだ。
第5章 本とどうつきあうか?
本を友だちにしたら、きみは一生、ひとりぼっちじゃなくなる!
第6章 「好きなこと」への没頭体験、ありますか?
好きなことにどんどんハマれ! 情熱の火種を燃やせ!
第7章 思春期は不機嫌でいてもいいと思ってる?
ほがらかな人になろう。自分も他人も上機嫌にできる人になろう。
第8章 生きていくってどういうこと?
いま、自分にできるベストを尽くせ! うまくいかなくても、道はほかにもある。それに気づけるのが、本当の頭のよさだ。

誠文堂 本当の 頭のよさ ってなんだろう?
友達ってなんだろう
友達づきあいを無敵にする3つの力として
①「気の合う友達をつくる」力
②「気の合わない相手ともうまくつきあう」力
③「ひとりを楽しめる」力
について紹介されています。
中学受験を経験したお子さんは、その結果周りの人よりは勉強ができるようになったことでしょう。
そして、同じ学力の友人たちが集まる学校に通うならば、これまでとはまた違うギャップも感じることでしょう。
小学生とは違って、中学生や高校生になるとさらに世界も人づきあいも変わり、広がっていきます。
きっとふとした瞬間に、
「本当の頭のよさって何?」
「友達ってなんだろう?」
って思う時があるかもしれません。
私にはありました。
そしてその時々で自分なりの解答を見つけ、今に至っても真の答えにはたどり着いていません。
これはたぶん死ぬまで考え続ける必要のある問だと思います。
<目次>
- 第1章 「友だち」ってなんだろう?
- 第2章 気の合う友だちは「好きなもの」つながりでできていく
- 第3章 「ひとりになる勇気」をもつにはどうすればいい?
- 第4章 友だちが離れてしまう理由、気づいてる?
- 第5章 「ノー!」と言わなきゃいけない関係もある
- 第6章 友だちってやっぱりいいものだ!
- 付録 「心の距離」を縮めるための7つの作法

友だちってなんだろう?: ひとりになる勇気、人とつながる力
さいごに
これからの時代を生きていくうえで重要になるのは「主体性をもつ」ことです。
主体性の根幹にあるのが、「ひとりになる勇気」なのです。
ひとりになることを怖れない心、ひとりを楽しめる心。
それは人とうまくつながるための大切な要素であると同時に、主体的な生き方の軸なのです。
「ひとりを楽しむ力」をもつことで、人に頼りきらない関係を築けるようになるのです。
4月からの新学期に向けて先取り学習もいいでしょう。
でもこういうことを考えることって人生にとってとても大事なことだと思います。
だれとでも友だちであろうとしなくていい。
楽しくて、笑顔になれる「気の合う人」とだけ、友だちになればいい。
ただし、「気の合わない人」とも、いがみ合わず、傷つけあわずに共存していけるよう、人づきあいのスキルをみがこう。
自分なりに考えることで、学校の勉強への取り組み姿勢にも影響があるかもしれません。
今のこの時間のある時だからこそ考えてみて、この先もずっと考え続けるきっかけになればいいと思って紹介しました。