WORLD BASEBALL CLASSIC 2023、侍ジャパン世界一!
たっちゃんは、世界一まで連れて行ってくれました!
準決勝、決勝と連日にわたってこんなドラマティックな展開ってありますか!
準決勝で劇的なサヨナラ勝ち。午後のテレビはずっとWBCの話題で持ちきり。
夕方7時から特別特番で同じ試合のダイジェストをやっていて、
「朝から試合見てたでしょ。また見るの?」
と言われても、いいものはまた見たいんです。
今日も同じ展開です。朝見た試合をまた夕方の特別番組で試合のダイジェストを見ました。
宮崎の合宿に始まり1か月にわたる侍ジャパンの物語は今日で終了しました。
WBCのMVPはどろだらけのヒーロー、大谷選手でしたが、みんなにあげたいぐらいレベルの高い選手の集まりでした。
私が影のMVPと思うのはキャッチャーの中村悠平選手です。
決勝戦の振り返りとともに個人的にMVP候補達を中村悠平選手も含めて振り返ってみました。
決勝での日本VSアメリカが実現
今回のWBCの決勝戦は日本VSアメリカという最高の舞台となりました。
WBCが始まった当初、アメリカはメジャーリーガーの選出に難を示していましたが最近になってやっとWBCに対する理解を示してくれるようになったという歴史があります。
そして今回は大谷選手と同じエンゼルスのトラウト選手(アメリカのキャプテン)が早々と出場を表明したことで、全員メジャーリーガーのチームが実現したのです。
日本についても、ダルビッシュ選手や大谷選手が栗山監督からの誘いにすぐに応えて参加を表明してくれたことで、今までにないチーム作りができるようになったのです。
その意味で、ダルビッシュ・大谷選手の物語とトラウト選手の物語が最後につながった試合だったのです。
大谷の円陣「憧れるのをやめよう」
— Eagleチャットアプリ (@QQq00563383) March 22, 2023
日本対アメリカ 声出し#WBC #WBC決勝 #侍ジャパン
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決勝戦を振り返る
ピッチャーは、7人の継投(今永ー戸郷ー髙橋 宏斗ー伊藤ー大勢ーダルビッシュー大谷)でした。
ダルビッシュー大谷のゴールデンリレーの実現の可能性については「WBC決勝は今永昇太で行くぞ!と栗山監督が決めた理由は?」で触れていましたが、本当に実現しました。
2回に今永がターナーにホームランを打たれた直後に村上が初球をたたいての同点ホームラン。これは大きかった。
ヌートバーの追加点、そして岡本のホームラン。
前日は幻のホームランでしたが文句なしのホームランでした。
7回の時点で3-1と2点リードしていたから7回までなんとかいけば、あとはダルビッシュ、大谷に託せばなんとかなるだろうという雰囲気があったと思います。
20歳の髙橋 宏斗の起用
私がこの継投で注目したいのは、この大事な決勝戦でチーム最年少の20歳の髙橋 宏斗を起用した栗山監督の采配です。
戸郷から大勢まで若手投手が多いとはいえ、その中で20歳の髙橋 宏斗を起用しました。
ピンチを招きましたが、フォークの切れはすばらしかったのでトラウトから三振をとり、0点に抑えられました。
あそこで起用する栗山監督の采配がすごいと思います。
彼は今後の中日の投手の柱となる選手なのでいい経験を積めたと思います。
高橋宏斗、20歳なのにシャンパンファイト参加できず
現地の年齢制限により試合後のシャンパンファイトには参加できなかったそうです。
「参加する気満々でゴーグルを付けていた。(チームの)マネジャーから米国では(飲酒が)21歳以上だと言われて水を飲んでいました。(シャンパンが)かかることなく、みんなから水をかけられました。3年後は(シャンパンファイトの)中心になれるよう頑張りたい」。
ダルビッシュー大谷のリレーと世紀の対決
エンゼルスが今朝になって大谷が1イニング投げることに許可を出したと報道がありました。
あとでダルビッシュ投手の会見で知りましたが、やはりパドレスも当日の朝になってOKを出したそうです。
2人はもともと準決勝や決勝でどんな体調でも必要とあらば投げたかったのでしょうね。
でもそのためにはMLBの許可が必要で。
ピッチャーのけがを恐れるだけにアメリカでは投げさせないと聞いていましたが、アメリカでアメリカとの対決となるとアメリカ国民も大谷やダルビッシュが投げる姿を見たいと思うだろうという国民感情を考えてのことだったと思います。
そこがアメリカの懐の大きさなんでしょうね。
そのおかげで、最終的には3-2の1点差、2アウトからトラウトとの同僚の世紀の対決が実現したのです。
でも、その前に実は7回に大谷に打順が回ってきたから8回の間に肩を作る時間を作れたのでクローザー大谷が実現できたのです。
この点でも神様は持ってる人にドラマを与えるんですね。
ちょうど3人目でトラウトに回ってくるところでしたが、1人目でフォアボール。
大谷が言っていたように、フォアボールでシナリオが狂ったと。
ところが次の併殺打により最高の舞台での世紀の対決を実現したのです。
160キロクラスのストレートもすごかったのですが、最後2-3からのスライダーのあの切れはすごいとしかいいようがないボールでした。
第2回大会(2009年)のクローザーがダルビッシュ、今回のクローザーが大谷。
こうして歴史が継承されていくんですね。
個人的なWBCのMVP候補達
今回の侍ジャパンの世界一は、各自がそれぞれの役目を果たしたつながりがもたらした結果だと思います。
準決勝でサヨナラ打、決勝ですぐに追いつくホームランを打った村上。
準決勝でなかなか点を取れない中同点打を打つなど打点王の吉田。
決勝で2点差に広げるホームランを打った岡本。
誰がMVPをとってもいい活躍をしたと思いますが、その中でもなかなか表立った話題にはならないけど印象に残った選手、トピックスを紹介します。
吉井コーチも実は投手コーチとマリーンズとの二刀流だった
吉井コーチは今年から千葉ロッテマリーンズの監督に就任されています。
侍ジャパンの宮崎合宿と同じ時期に千葉ロッテマリーンズもキャンプをしていました。
侍ジャパンの宮崎合宿の時は投手コーチに徹し、それ以外の時間はWebなどを使って千葉ロッテマリーンズのコーチ陣と打ち合わせをして二刀流をしていたのです。
いつ寝ているんだろうかと言われていました。
でも投手コーチのオファーを受けることは、日の丸を背負って戦える喜びが勝ったそうです。
源田選手の源田の1ミリ
準決勝の7回の盗塁阻止。
メキシコの選手が日本の選手はなかなかやらない体を回転させてのスライディングで、足が離れた瞬間を見逃さずにタッチに行ってアウトになりました。
3点取られてこれ以上点を取られてはいけない局面でのあのアウト。
そのあとの吉田選手の同点ホームランにつながったプレーだと思います。
天才的打撃職人の近藤選手
これまで日本ハムに所属していましたが、今年からはソフトバンクへ移籍しました。
近藤選手の存在は知っていましたが、鈴木誠也選手の故障でスタメン候補となりました。
派手さはないけど全ての試合で2番打者として出場し、ヌートバー、近藤の1,2番コンビで何度得点チャンスを作ったことか。
欠かせない存在の2番打者でした。
私が考えるMVPは中村悠平選手
私は、個人的にはキャッチャーの中村悠平選手にMVPをあげたいです。
キャッチャーは打撃も期待されるし、ピッチャーの女房役としての役割も期待されるハードなポジションです。
中村選手は準決勝、決勝とスタメンマスクをまかされ、決勝では最後まで7人全員のキャッチャーを務めました。
打者ごとに配球を変えないと読まれますし、投手の調子に寄っても配球を変える必要があります。
ピッチャーによっては同じ球種でも回転が違うと曲がりが違います。
日本のピッチャーはMLB選手に有効な落ちる球、フォーク系を使うのですがコントロールが難しく後ろにそらすリスクもあります。キャッチャーは後ろにそらすな、体を使ってせめて前に落とせと言われます。
決勝のように7人も違うピッチャーを瞬時に調子を見極めて、あの並みいるアメリカの打者をホームラン2本に抑えるリードをしたわけですから。
決勝戦で初めて大谷投手のボールを受けたって!
そして、帰国後の記者会見で初めて知ったのですが
決勝戦のあの9回のあの一番緊張する場面で初めて大谷投手のボールを受けたそうです。ベルペンでも受けたことがないって。
まさにぶっつけ本番。
大谷投手のボールは普段は甲斐選手が受けていました。
8回のベンチでは甲斐選手に話を聞き、9回のマウンドではサインの確認と、
「甘めでいいのでどっしりかまえていてください」
と言われたそうです。
そういうことからしても、中村選手のリードにMVPをあげたいです。
「バカじゃない」酷評され続けた中村悠平。“世界一の捕手”へと飛躍でファン感涙!「ノムさんも褒めてくれるかな」【WBC】https://t.co/0EvEfXeJnw
— ドラペイ (@Dorapeinet) March 22, 2023
現地時間3月21日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝がローンデポ・パークで行なわれ、日本代表とアメリカ代表が対戦。… pic.twitter.com/fLMxkc6lT4
ヤクルト中村悠平
— ヤクルポン (@yakulpon) March 22, 2023
WBC決勝にて投手7人をリード。世界一の瞬間もマスクを被る
今永→戸郷→高橋宏→伊藤→大勢→ダルビッシュ→大谷
pic.twitter.com/e25TvEwY2H
まとめ
アメリカはやっぱり強かった。
2点差あってもいつ追い付かれるのかドキドキの試合でした。
1点差で大谷選手がマウンドに上がって、トラウトとの対決はしびれました。
大谷選手が3年後のWBCにまた出場したいと言っています。
栗山監督は今回で監督を退任されます。本当にお疲れさまでした。
次回は誰の元でどんな侍ジャパンチームができるのでしょうね。楽しみです。